怒りとの上手な付き合い方
2020年9月30日
皆様こんにちは。復職支援デイケアクローバーの作業療法士です。
先日、「怒りとの上手な付き合い方(アンガーマネジメント)」のというテーマでプログラムを実施しましたので報告いたします。
系列の浦和すずのきクリニックで臨床心理として勤務しているスタッフを講師として招きました。
講義では
・怒りの仕組み
・自分の怒りとの付き合い方
・相手の怒りを受けるときのポイント
などをワークを交えながら説明を受けました。
特に利用者の方の興味を引いていたのが、「怒りの仕組み」についてでした。
『怒り』は単体で存在しているのではない。
その背景には物事や他者に対する『期待』『理想』『常識』などがあり、
それらが伝わらない、うまくいかない時を『脅威』と捉え防衛システム
として『怒り』が発生している。
という内容です。
こういった怒りの成り立ちを知るだけでも、「怒り」との付き合い方に希望が見えてきますよね。
また、講義を受けた利用者の声の感想を一部ご紹介いたします。
「怒りの発生の前には別の感情が含まれていることを知った。」
「自分の怒り状態を鎮める方法がすぐにでも使えそうで役だった。」
「怒りや不愉快な気持ちは人間にとって必要なものであることが分かった。」
「自分の怒りを感じやすいポイントを見つけられた。」
クローバーでは定期的な勉強会や今回のような特別講義も含め、皆様の復職の土台となる『病気との付き合い方に関する基礎知識』にも焦点を当てたプログラムを多く行っております。
多くの方がご自分の病気との付き合い方や復職のために何をしていけばよいか悩まれると思います。そういった時に『知識』があることでその先の対処や工夫に目を向けやすくなる面があると考えられます。
さらにクローバーでは一般的な知識をより個人の状況に合わせて整理、活用していく方法を検討し、再発予防につなげていきます。