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復職のポイント「生活リズム」

2022年9月30日

皆さんこんにちは。復職支援デイケア「クローバー」の作業療法士です。
秋も深まってきました!旬の美味しいものを食べて健康的に過ごしたいですね。

さて、今回はリワークの取り組みがどのように職場復帰や再発予防に繋がるのかについてお伝えしたいと思います。いくつかポイントがありますが、そのうちの一つ「生活リズム」について取り上げてみます。

安定した職業生活において、活動、睡眠、食事、休息のリズム、バランスが重要という話は病気の有無にかかわらず耳にしますよね。

決まった時間、決まった場所に通う

リワークに通うと、「決まった時間、決まった場所に通う」ことになります。
復職後は会社に「決まった時間、決まった場所に通う」ことになります。
行先や活動は異なりますが、「決まった時間、決まった場所に通う」ための工程の多くは共通していると思います。

リワークの開所(会社の始業)に間に合うためには、朝〇時には起きる、そのためには夜〇時には寝る、そのためには夕食を〇時には食べる…などのリズムは「決まった時間、決まった場所に通う」ためには必須です。
心身に負荷がかかっていたり、病気の回復途上にある方はこのリズムをとることが難しくなるケースが多くあります。

日々の積み重ねが重要!

生活リズムの安定は薬を飲んだらリズムが整うというような治療薬はなく、日々の生活の中での意識づけや、実践の積み重ねが必要となります。
(例:朝起きるための工夫を考えて実践→検証→再実践…)
そのため、一朝一夕では社会生活に適応しやすいリズムや、自分に合ったリズムを見つけることが難しいのです。そこでリワークを用いて、徐々に「決まった時間、決まった場所に通う」練習をしながら自分に合ったリズムを探っていきます。

医療リワークならではの支援があります

リワークではただ練習する場の提供ではなく、医療の専門職が各視点から一人一人の利用者様の支援にあたっています。(医者、看護師、臨床心理士、精神保健福祉士、作業療法士など)
私は作業療法士ですが、作業療法士の強みである日常生活作業の細分化や分析、利用者様の得意な点を活用する視点を大事にして関わらせて頂いています。
このように 生活リズム一つとっても、各職種のアセスメントの視点や得意なアプローチは異なります。 各職種の様々な視点、対応策を統合して一人の利用者様を支援できることが医療リワークの一つのメリットだと考えています。

一人で復職のステップを考え、実行するのは並大抵のことではないと思います。ぜひ、各スタッフや、リワークのプログラム、他の利用者と力を合わせて健康的に働くヒントを見つけていきましょう。