‘復職支援デイケア(リワーク)のブログ’ カテゴリー
GWTのご紹介/今クールのプログラムが始まりました
2017年7月18日
みなさま、こんにちは。
クローバーでは、毎週火曜日の午前中に、グループワークトレーニング(GWT)を行っています。
GWTとは、4~5人のグループで、与えられた課題やテーマについて考えていくプログラムです。クローバーを利用されている方々は、みなさん復職を目指しており、いずれ組織という集団に戻っていかれます。そのため、クローバーでは集団での取り組みや活動を重視しており、GWTはSSTと並ぶクローバーの主要プログラムとなっています。
内容を簡単にご紹介すると…
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①「情報を組み立てる」(複数の情報を整理して答えを導く)
例:バラバラの情報カードを組み合わせ、回答を導き出す
②「コンセンサス」(異なる考えを持つ集団の中で、意見の合意を体験する)
例:リーダーの望ましい資質について、重視する項目を5つ、グループで選ぶ
③「聴き方・伝え方」(コミュニケーションについて考えてみる)
例:留学生に食べさせたい日本の食べ物をグループ別にプレゼンする
④「自分を知る」(自分についてあらためて考えてみる)
例:自分自身の考え方のクセを知る
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以上4種類の課題があり、毎回異なる課題に取り組んで頂いています。
クローバーのGWTでは、以下のような項目を狙いとしています。
“自分自身のコミュニケーションや、グループ内での立ち位置を観察して振り返ること”、
“自分と相手の違いや、価値観の多様性を理解すること”、
“話し合いの過程で生じる自分の心の動きに気づき、対処すること”、
“自分自身を客観視して自己理解を深めること”
GWTは3ヶ月で1クールとなっており、今クールのGWTは7月4日より始まりました。
毎回盛り上がりを見せるGWTですが、グループ作業だからこそ見えてくる気づきを大切にして、復職に活かして頂けますと嬉しく思います。
ご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。
創作活動プログラムのご紹介
2017年6月16日
みなさま、こんにちは。
クローバーでは、毎週水曜日の午前中に創作活動のプログラムを行っています。
今回は、現在取り組んでいる「終のすみか作り」の様子をご紹介します。
★コンセプトシートと家の設計図を作成します。
“老後はどこで、誰と、どんな家に住みたいか?”
そのようなイメージを具体的に形にし、家のコンセプトをじっくり考えていきます。
広いお風呂を備えたペンション、みんなが集まれる広いリビングがある一軒家、趣味に打ち込める地下室がある家など、それぞれのこだわりや個性が光ります。
★コンセプトが定まり図案が完成したら、いよいよ模型作成に移ります。
図案を清書して土台を作り、丁寧にパーツを切り抜く細かい作業が続きます。
色を塗るとよりリアルになりますね。
★外壁を立て、切り抜いたパーツを取り付けつつ、模型を組み立てていきます。
みなさん、楽しそうな表情を浮かべながら集中して作業に取り組まれており、「時間が過ぎるのがあっという間だ」との声が多数聞かれました。完成が楽しみですね!
「終のすみか作り」では、“作業を続ける集中力、段取りを立てる計画力の回復具合を見ること”、“作業に取り組む上での自分自身の特徴に気づくこと”、“自分自身の趣味・嗜好を整理すること”などを狙いとしています。
プログラムの取り組みから得た気づきを、担当スタッフとの面談を含め、復職に向けての自己分析に活かして頂けますと幸いです。
今後のブログでも、プログラムの紹介が出来ればと思っております。
SSTのご紹介/今クールのプログラムが始まりました
2017年5月12日
みなさま、こんにちは。
復職支援デイケアクローバーでは、SSTプログラムを提供しています。
SSTとは、Social Skills Training(ソーシャルスキルトレーニング;社会生活技能訓練)の略称で、認知行動療法に分類される手法であり、クローバーの主要プログラムの一つです。
日々の生活をよりよく送っていく為には、様々なテクニックや工夫が必要とされます。
その中でも、対人交流技能は特に大きな役割を担っています。自分らしく、周囲と良好な関係を築くことができると、ご自身の生活も仕事もより充実したものとなることでしょう。
しかし、その場面・状況、相手、自分の気持ちなど、様々な要素を考慮してコミュニケーションを図っていくことは、簡単なことではありません。そこで、SSTでは、今一度自身のコミュニケーションを見つめ・分析し、自分らしいコミュニケーション方法とはどのようなものなのか・どのようにすると行いやすくなるのかを、ロールプレイなどの練習を取り入れながら獲得していきます。
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<クローバーのSSTで重視している事>
・「お互いにプラスになるようなコミュニケーションのあり方を考える」事を目的に取り組みながら、自分自身の洞察や気づきを大切する
・コミュニケーションの形は1つではないため、一人一人に合った方法で、より簡単に、なおかつ場面に適したやりかたを一緒に考えていく
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クローバーのSSTは3ヶ月1クールで行っており、”設定されたテーマを皆でディスカッションする集団SST” 、”個人個人の取り組みたい課題を行う個別SST”から構成されています。
今クールのSSTプログラムは、5月11日より始まりました。
過去の参加者からは、「改めて自分のコミュニケーションの良さや工夫できることに気づけて有意義だった」「自分一人では解決が難しい課題でも、色々な人のアイデアを聞けたことが突破口になった」などのコメントを頂いています。
ご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。
企業向け講演会
2016年12月17日
みなさま、こんにちは。
復職支援デイケアでは、大宮地区・浦和地区それぞれの労働基準協会からの依頼で、平成28年10月17日・11月22日「メンタルヘルス患者の復職支援」について講演会を行いました。
それぞれ40~50の大・中・小企業が参加。
昨年社員50名以上の事業所で、ストレスチェックが義務化されたことや、過重労働など厳しい労働環境についての報道が大きく取り上げられる中、各社とも「メンタルヘルス患者の復職支援」については、とても関心が高い様子です。この様な機会は、多くの企業のメンタルヘルスに関する声を聴くことができるので、貴重な情報収集の場となりました。
各企業から寄せられた感想・質問のいくつかをお伝えします。
・なぜ心の病は再発しやすいのか?リワークを使うとなぜ再発を予防して行けるのか?その訳が分かって良かった。
・心の病気は分かりにくいものであり、正しく理解できるような方法や機会が乏しい。今回のように医療機関の人の話を直 接聞けて良かった。
・メンタルの問題で休職した社員が復帰した後、周りの社員から疎外感を感じて悩むパターンが多いようだ。会社としては、周りの社員が本人にどう接して良いのかわからないことが要因となっていると捉えている。
・今の時代、メンタルの問題は対応を間違えると大変なことになる。復職支援についてきちんとやっていかないといけない。
・心の病気にかかる社員は、まじめだったりやさしい人間が多いのかもしれない。
・心の病気は、コミュニケーションに問題があるのか、性格の問題なのか、症状の問題なのか、捉え方が難しい。そうなれば対処も難しくなるのは必然なのかもしれない。
今後もこのような取り組みを続けていく予定です。
そして、企業と医療の連携を進めて行きたいと考えています。
体験発表会を開催いたしました。
2016年9月16日
みなさんこんにちは
先月の8月27日にクローバーでは体験発表会を開催いたしました。
体験発表会とは、クローバーを経て復職した方にお願いをし、クローバーでの過ごし方や、復職後の様子などを語っていただく特別なプログラムで、年に2回、8月と2月に行っています。
今回は3名の方に発表していただきました。
午前中は休職から復職までの経緯、今感じている事などをそれぞれに語っていただきました。
午後は発表者を中心に参加者には3つのグループに分かれていただき、「再発防止のために心がけていること」「復職直前と復職後しばらくしての心境」「クローバーで練習しておくといいこと」など、いくつかのテーマについてグループディスカッションをしていただきました。
発表を聴いていた参加者のみなさんは、「とても参考になった」「自分がこれから何をしていけばいいのかわかりやすかった」などの感想をおっしゃっていました。
復職された方の生の声をきくことは、現在参加されている方にとって、普段のデイケアとはまた違う体験になったようでした。やはり同じ体験をしてきたからこそ、感じることができる言葉のリアリティや、伝わってくる雰囲気があるのだと思います。
我々スタッフも、復職支援デイケアではどのような支援が必要とされているのか、大切なのか、改めて振り返る貴重な機会となりました。
発表して下さった3名の方々、本当にありがとうございました。