‘復職支援デイケア(リワーク)のブログ’ カテゴリー
クローバープログラムのご紹介
2020年1月29日
みなさま、こんにちは。 今年もよろしくお願い致します。
2020年初のブログでは、現在クローバーで行われている平日プログラムについて紹介させて頂きます。 リワークに興味を持ってくださっている方々の参考になれば幸いです。

土曜日は、復職したクローバー卒業生が、フォローアップの場として利用しています。
【月曜 アロマ】 様々な効能のアロマオイルを使い、ハンド・リンパマッサージなどを行います。落ち着いた雰囲気の中で心地よい香りを嗅ぎながらのマッサージは、リラックス・リフレッシュ効果の高い活動です。メンバーの皆さんは、復職された後も個人的に継続されている方が多いです。
【火曜 GWT:グループワークトレーニング】 4~5人でグループを作り、与えられた課題やテーマについて考えます。毎回異なる課題やテーマに対して、集団としてどのように取り組むのか、また集団の中で自分はどう取り組むのか(行動や考え方の傾向に気づく)などを体験的に知ることが出来ます。
【水曜 創作活動】 2ヶ月1タームで様々な作品を完成させます。楽しみながら、集中力や計画力を養うことができます。また、苦手な作業を行ったり、気分が乗らなかったりする時に様々な工夫を試すことで、自分に合った作業スタイルを身に付けて行く機会になります。
【木曜 SST:ソーシャルスキルトレーニング】 自分らしさを活かしたより良いコミュニケーションのあり方について、ロールプレイやディスカッションを交えながらみんなで考えます。他者の協力を得ることで、自分の良い部分や、一人では思いつかないようなコミュニケーション方法に気づく機会になります。
【金曜 勉強会】 クローバーに参加されて間もない方を対象に、「病気」「生活リズム」などをテーマとした勉強会を開催しています。基本的な知識を学びながら、どのように病気を治療し、再発を防いでいけるのかを考えていきます。
【金曜 スポーツ】 チーム対抗の室内ゲームや、講師を招いてのエアロビ運動、春・秋には公園でのウォーキングを行います。スポーツは発散性が高く、適度な疲れが睡眠の質を高めます。また、楽しさや喜びなど、ポジティブな感情を自然に感じやすいプログラムです。
【自主課題】 体調の状態や復職へのステップに応じて、担当スタッフと相談して設定した個人の課題に取り組みます。担当スタッフとの面談も、この時間帯に行われることが多いです。
上記の他、臨時の特別プログラムとして、怒りの感情について考える”アンガーマネジメント講座”や、自分自身の考え方の癖を振り返る”集団認知行動療法プログラム”などが行われています。また、4か月に1度、チームで1か月間にわたってある課題に取り組む”合同自主課題”も行われています。
過去のブログでも、これらのプログラムの詳細を紹介していますので、併せてご覧ください。
クローバーでは、随時、見学希望を受け付けております。 リワークプログラムにご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度見学におこしくださいませ。(見学希望の方は、このページの上方にある、クリニックの電話番号へお電話をお願い致します)
合同自主課題のご報告
2019年12月26日
みなさま、こんにちは。
2019年最後のブログでは、合同自主課題の様子をお伝えします。
8月のブログでも紹介させて頂きましたが、合同自主課題とは“数人のグループに分かれ、課題に力を合わせて取り組むプログラム”です。毎年4月、8月、12月の年3回、1か月にわたって実施されています。
実際の仕事場面を意識したプログラムであるため、復職に向けた様々な気づきが得られる機会にもなっており、クローバーの中でも重要な位置を占めています。具体的には、以下のような事柄を狙いとしています。
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・グループの活動を通して、自分の特徴や考え方を見つめ直すこと
・納期のある課題を通して、仕事量や対人関係、焦りなどからくる疲れやストレスを把握すること
・他者やグループ内の協力・連携について体験し、考える機会とすること
・「報告・連絡・相談」といったコミュニケーションについて試行してみること
・自身がどんな働き方をすればよいかなどを考えるきっかけやヒントをつかむこと
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今回の課題テーマは、『大宮駅のイベントスペースを使用した、「防災の啓発」を目的とした 2日間のイベントを企画し、プレゼンテーションを行うこと』でした。(架空のイベントです)
メンバーの皆さんは、5~6人の3グループに分かれて課題に取り組みました。課題テーマ提示から2週間後に中間発表、そのまた2週間後が本番発表となります。
タイトなスケジュールではありますが、どのグループもミーティングを重ね、意見とアイデアを交換し合い、役割分担をし、発表に向けて準備を進めてきました。



中間発表の際に出た意見を踏まえ、さらなるブラッシュアップをして臨んだ本番発表は、どのグループも大変素晴らしかったです。内容はもちろんのこと、プレゼンテーションのやり方もグループそれぞれの工夫や個性が出ていて、非常に聞き応えがありました。 みなさん、本当にお疲れ様でした!! 発表終了後は、グループごとに振り返りのミーティングを行いました。振り返りでは、グループの良かった点やもっと工夫できた点を共有しあい、加えて自分自身の傾向について、他者からフィードバックを受けることができます。合同自主課題を通して、就業生活や集団活動、自分自身に関しての新たな気づきが得られていましたら、とても嬉しく思います。 それではみなさま、よいお年をお過ごし下さい。
「働く方の心が楽になるヒント」参加のご報告
2019年11月25日
みなさま、こんにちは。11月の下旬に、クローバーのスタッフで、埼玉県精神保健福祉協会が主催する「こころの健康講座」に参加してまいりました。今回は、その内容をご報告させて頂きます。
講師は、横浜労災病院の勤労者メンタルヘルスセンター長である山本晴義先生です。先生は、医師としての仕事だけでなく、「勤労者こころのメール相談」へも長年携わっておられます。講座では、先生の御体験を交えながら、勤労者のメンタルヘルスケアのために大切な視点や、対人支援職として心掛けておきたいことなど、様々なことを教えて頂きました。

うつについて、「”脳が疲れている状態”であり、”甘えや怠けではない”と自覚しよう」、「まずは焦らずゆっくりして、心のエネルギーを貯めること(休養、栄養、服薬)が回復の近道である」といったお話は、心の病が根性論で捉えられてしまう悲劇への予防になると感じました。また、メンタルヘルスケアの観点から、以下のようなお話がありました。
- ストレスは”1日決算主義”の生活を意識しよう。
- ストレッサーやストレス状態(身体・精神・行動)に気づき、それらをコントロールしていこう。
- 自分なりの、自分が楽しんでできる、心が楽になるストレス解消法を持ち、日々(最低月イチでも)実践しよう。
これらはクローバーでも力を入れているポイントですが、やはりメンタルヘルスの維持のためには欠かせない視点なのだな、と改めて実感できました。メンバーさんも、スタッフも、クローバー全体で、自分の長所に目を向け、自分を大切にし、労わることを忘れないようにしたいと感じました。
クローバーという場所が、復職に向けて日々前進するみなさまのお役にたてるよう、これからも、スタッフ自身の研鑽を深めていきたいと思います。
アロマ「サシェ」作り
2019年10月31日
みなさんこんにちは。復職支援デイケア「クローバー」スタッフの作業療法士です!
復職支援デイケアでは、毎週月曜日にアロマセラピーのプログラムを行っています。
アロマセラピーを勉強された講師をお招きして、アロマを本格的、かつ手軽に生活に取り入れ、日々のリラックスに役立てることを目的に行っています。


心を落ち着かせる、気分を高揚させる、不安を和らげるなど心の不調から、風邪予防、肌を整える、自律神経を整えるなど体の不調にも効果があるとされています。各植物によって、効用が異なります。
数ヶ月に一度、アロマオイルを使って日用品を作るアロマクラフトのを設けています。
今回は「サシェ(におい袋)」を作成しました!
靴箱や、クローゼットに忍ばせて香りを楽しめる、日常使いのしやすいクラフトです。

週始めの月曜日の朝、憂うつな気分になったり、疲れが残っていたりと体調が万全でないことは誰しもが経験していると思います。
そんな中でも復職に向けて、リワークに参加する気持ちを少し後押しできればという思いもあって、月曜日の朝にアロマセラピーを実施しています。
通常は、講師の調合したアロマオイルを使って、ハンドマッサージをしたり、全身をほぐすストレッチ、思念を整理する自己統制法などを行って、心身をリラックスさせていきます。
リワークのプログラムがきっかけで、日常生活にアロマを取り入れているという声を多く耳にします。休職中だけでなく、復職後のリラックスにも役立てて下さっているようで、嬉しく思います。
土曜日の座談会
2019年9月21日
みなさま、こんにちは。
今回は、土曜日のクローバーで開催している”座談会”についてご紹介します。
クローバーでは、平日に加えて第1・3・5土曜を開室しています。 土曜日は主に、クローバーを卒業して復職された方が、フォローアップの場としてご利用されています。
慌ただしく過ぎていく毎日の生活の中では、大なり小なり、様々なモヤモヤが心の中に募りますよね。そうしたモヤモヤをため込んでいると、気分が落ち込んでいったり、身体的な不調として現れやすくなります。
座談会は、設定されたテーマをもとに、みなさんが心のモヤモヤを吐き出し、自由に話ができるプログラムです。毎回、4~5人のチームに分かれて実施しています。
ただ話すだけ?と思われるかもしれませんが、クローバー卒業生のみなさんは、休職という同じ経験を持つ仲間同士です。だからこそ、悩みを本音で話しやすい、親身になって聞いてもらえる、心からの共感が得られやすいというメリットがあります♪



昨年の3月に始まってから1年半がたちますが、以下のような感想を頂いています。
- クローバーで取り組んだことを思い出すきっかけになっている。復職して時間が経ったり、仕事が忙しかったりするとどうしても忘れてしまうので。
- 誰かに気を遣うことなく、自分の話したいことが話せる。職場や家族、友人には言いづらいことも、自分と似た境遇を経験してきた仲間が相手だと安心できる。
- 心の解放、リラックスになっている。座談会で話すことが、わずかでも仕事に活きているように思う。
- 『話すことを求めているんだな』、という自覚が出来た。
「こんな話をみんなに聞いてもらうのは申し訳ない」「場を暗い雰囲気にしたくない」といった気持ちから、語ることを遠慮してしまう方は、実は少なくありません。ですが、心のモヤモヤを吐き出して誰かに聞いてもらうことや、共感を得られることは、それだけでもストレス対処という面で大きな効果があるものです。
土曜日の座談会を上手に活用してみませんか?みなさんの参加をお待ちしています!